雄テナガザルの歌
(3.2MB, 00:01:18)撮影日:2009/08/05
撮影場所:マレーシア、サバ州、ダナムバレー保護区
井上陽一
(Yoichi Inoue)
2021/06/07登録
種類:ヒガシボルネオハイイロテナガザル,
Hylobates funereus
キーワード:テナガザル 雄の歌
動物界 >脊索動物門 >哺乳綱 >霊長目 >テナガザル科 >テナガザル属 >
夜明け前の薄暗い原生林にテナガザルの歌が響き渡る。ヒガシボルネオハイイロテナガザルの雄の歌だ。この雄の歌はワとオの2つの音からなるフレーズが短い休みを挟んで連続する。なお、このテナガザルは以前ミューラーテナガザル(Hylobates muelleri)に分類されていたものである。この歌は5時55分から6時44分まで49分間続いた。同じ場所で動かずに歌った。
ダナムバレー保護区でテナガザル3グループの雄を観察した結果(n=186)では、雄の歌は5時過ぎから始まり(平均6時11分)、数分から時に3時間ほど続いた(平均31.5分)。歌う頻度は2-3日に1回程度で、前夜雨の場合は歌わないことが多かった。