ハキリアリのゴミ捨て行動
(5.1MB, 00:02:27)撮影日:1996/03/20
撮影場所:パナマ共和国バロ・コロラド島
小汐千春・村上貴弘
(Chiharu Koshio, Takahiro Murakami)
2006/12/13登録
種類:ハキリアリの一種,
Atta colombica
キーワード:ゴミ捨て行動 社会性昆虫
動物界 >節足動物門 >昆虫綱 >膜翅目 >アリ科 >Atta属 >
我々人間の場合と同様,ハキリアリにとってもゴミの処理は重要な問題のようです。彼らは1000-1000000といった数の働きアリからなる巨大な社会を作っており,切り取って巣穴に運んだ植物の葉を使ってキノコ類を栽培して餌としています。従ってキノコ栽培に利用し終わった葉をはじめとするゴミの量は半端ではありません。多くのハキリアリ類では,巣内にゴミ捨て場を作るようですが,中には映像のようにゴミを巣穴から運び出して巣外のゴミ捨て場に捨てる種類も少数ですが知られています。大きな巣の近くには大きなゴミ捨て場の山があり,働きアリたちがせっせとゴミ捨て場にゴミを運ぶのが観察されます。