ウスバツバメガの配偶行動
(5.0MB, 00:00:50)撮影日:1987/09/29
撮影場所:奈良県生駒市上町長久寺境内
小汐千春
(Chiharu Koshio)
2005/10/10登録
種類:ウスバツバメガ,
Elcysma westwoodii
キーワード:求愛行動 配偶行動
動物界 >節足動物門 >昆虫綱 >鱗翅目 >マダラガ科 >Elcysma属 >
もしくは動物界 >節足動物門 >昆虫綱 >鱗翅目 >マダラガ科 >ウスバツバメガ属 >
マダラガ科の昼行性蛾類の一種ウスバツバメガは,西日本一帯に広く分布している蛾で,9月下旬から10月上旬にかけて成虫となり,交尾・産卵を行います。交尾行動は早朝6時から8時頃にかけて見られます。この時間帯,メスは食草であるサクラやウメなどのバラ科の樹木の葉裏や周辺の植物にとまっていて,フェロモンを放出しています。オスは視覚と嗅覚を頼りにメスを探して飛び回り,メスを見つけると近くにとまって翅を激しく振るわせながら求愛します。オスは求愛の際に,腹部先端にある尖った把握器でメスの腹部先端をつかんで交尾しようとしますが,メスは腹部を曲げたり歩いて逃げたりしてなかなかオスを受け入れません。この映像は,サンゴジュの上にいるメスにオスが求愛し交尾しているところです。この時は他にオスが来ませんでしたが,多数のオスが求愛することもしばしばあります。オスは交尾が成立すると翅を立てます。交尾は通常,昼過ぎまで続きます。