キスをするハエ (ダイズコンリュウバエの配偶行動)
(44.5MB, 00:04:23)撮影日:2005/07/31
撮影場所:青森県東通村
大八木 昭
(Akira OOYAGI)
2005/10/10登録
種類:ダイズコンリュウバエ,
Rivellia apicalis
キーワード:ダイズコンリュウバエ 配偶行動 キス
動物界 >節足動物門 >昆虫綱 >双翅目 >ヒロクチバエ科 >Rivellia属 >
横長の眼をした5.5〜6ミリのハエだ。口吻が異様で防毒マスクのように見える。幼虫はダイズの根瘤を食害するという。
配偶行動は用水路のそばのヨモギやヨシなどの混在するところのオオハンゴンソウの葉上で見られた。
オスは翅を開閉させ追尾し、メスは体軸をかわすことが繰り返される。メスが翅を低くし、体勢を低く構え交尾に至る。メスが翅を開閉しはじめると、口吻を接する行動にうつる。キスのようである。連続キスのあとオスは口移しに液体をメスに与える。またキスの後、両者は翅を大きくひろげる。これが数回続く。二匹は離れて、メスが尻から液状のものを葉につける。メスはそれ舐めてまた追尾行動から、延々と繰り返される。
次の行動に移るときのサイン刺激となっている行動はほとんどメスからのものではなかろうか。このハエは人類史以前からキスをしていたのだろう。キスの起源はここにあるのかなどと思わせる。(FLVでは全部が変換されていないので残念ですがカットします。)