ベニモンマダラの配偶行動2
(5.5MB, 00:00:47)撮影日:1995/08/15
撮影場所:山梨県西八代郡上九一色村本栖
小汐千春
(Chiharu Koshio)
2005/09/30登録
種類:ベニモンマダラ,
Zygaena niphona
キーワード:求愛行動 配偶行動 ヘアーペンシル
動物界 >節足動物門 >昆虫綱 >鱗翅目 >マダラガ科 >ベニモンマダラ属 >
マダラガ科の昼行性蛾類の一種ベニモンマダラは,中部日本では7月下旬から8月上旬にかけて成虫となり,交尾・産卵を行います。交尾行動は午後に見られます。この時間帯,メスは草本類の花や葉,茎の高いところにとまっていて,フェロモンを放出していると思われます。オスは草原の上をメスを探して飛び回り,メスを見つけると近くにとまって翅を振るわせながら求愛します。オスは求愛の際に,ヘアーペンシルという腹部末端にある器官を突出させます。この器官は一般にメスに対する性フェロモンを放出する器官です。求愛行動はしばしば見られますが,必ずしも交尾に至るとは限らず,メスが逃げて不成立に終わることもしばしばあります。交尾は翌日の早朝まで続きます。
Koshio, C. 2003
Mating behaviour and activity patterns of the Japanese burnet moth Zygaena niphona Butler, 1877 (Lepidoptera: Zygaenidae, Zygaeninae). In "Proceedings of the 7th International Symposium on Zygaenidae" (K. A. Efetov, W. G. Tremewan & G. M. Tarmann eds.), Crimean State Medical University Press, Simferopol, pp. 85-98.