オオヘビガイの粘液糸を食べるクマドリゴカイ

(3.5MB, 00:00:19)
撮影日:2003/09/18
撮影場所:福井市


石田 惣
(ISHIDA, So)
2003/12/05登録

種類:クマドリゴカイ, Perinereis cultrifera
キーワード:懸濁物食 底生生物 盗み寄生


動物界 >環形動物門 >多毛綱 >サシバゴカイ目 >ゴカイ科 >ペリネレイス属 >


この映像では、室内飼育下でクマドリゴカイ(Perinereis cultrifera)がオオヘビガイ(Serpulorbis imbricatus)の分泌した粘液糸を摂取する様子が記録されています。オオヘビガイの殻で形成された空隙に潜んでいたクマドリゴカイが水中に現われ、粘液糸をくわえ、1分ほどかけて飲み込みます。オオヘビガイの粘液糸は自らの餌である懸濁物を得るためのものなので、クマドリゴカイの粘液糸摂取は一種の盗み寄生(kleptoparasitism)といえます。映像の行動は日中(15時58分頃)に記録されたものですが、粘液糸摂取は夜間に行われることが多いようです。これは夜間に懸濁物量が増加しオオヘビガイの摂餌活動の頻度も増加するため、あるいは視覚に頼る捕食者を日中にさけるため、などがその理由として考えられます。
材料は福井市松蔭町(鷹巣海岸)で採集したものです。映像は前半カットが36倍速、後半カットが9倍速再生です。オオヘビガイの摂餌については「オオヘビガイの摂餌行動」(データ番号:momo030208si01b)を参照してください。

(データ番号:momo031205pc01b)

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