「体調」
『なんだ』
「すみません、しばらくサボっていたら変換をミスったであります。隊長」
『だからなんだ』
「自分たちはそろそろ本国に任務報告をしなくてよいのでありますか」
『そうであった。仕事が忙しくてそれどころではなかった』
「気づけばもう1年経っていたのであります」
『ひょっとしたら、艦長が捜索に来ておるかもしれぬ』
「大丈夫でありますか」
『やつらはどうせ干潟にハマって、クラゲでも見て、大阪でビミョーにライトアップされた橋とイチョウでも見ながら行列のできるたこ焼き屋に並んだりして、でもオーケストラは聞きたくても聞けないはずなのだ』
「それって大阪以外の人にわかるんかいな。ところで報告はしなくてよいのでありますか」
『そうそう、干潟の生物については良い本を見つけたのだ。「干潟を考える 干潟を遊ぶ」(大阪市立自然史博物館・大阪自然史センター編著、
東海大学出版会、ISBN978-4-486-01781-3)。地球の干潟の生物のことを網羅して、お値段は2625円(税込)。これを報告書代わりに送っておこう』
「ふむふむ、これは良い本であります」
『であろう。というわけで、一息ついたわれわれはバカンスなのである』
「えっ、バカンスでありますか。イヤんバカんす」
『古〜。それはさておいて、われわれはガラパゴスに来てみた』
「ガラパゴスでありますか。何が見られるでありますか」
『そりゃあもう、固有種の宝庫であるからして、
「ガラパゴスアホウドリの求愛ディスプレイ」(データ番号: momo061130pi01b)とか』
「こんなのもいるでありますね(
「アオアシカツオドリの飛び込み採餌」(データ番号: momo061207sn01b))」
『そもそもこのガラパゴスといえば、ダーウィンなのであるぞ』
「乗ってけ乗ってけでありますか」
『そうそう、箒をもって、テケテケテケ・・・』
「もうやめましょう。ダーウィンでガラパゴスといえばフィンチでありますが、フィンチの映像はないでありますね」
『いやしかし、ダーウィンといえば筋金入りのナチュラリスト。生き物ならなんでもやっておる。有名なのはフジツボであるな(
「フジツボ(バラヌス属)の繁殖行動」(データ番号: momo060910bn01b))』
「ドバトの品種改良にも興味を持っていたと聞いたであります(
「ドバトの求愛行動」(データ番号: momo060608un01b))」
『そんなわけで、ガラパゴスのバカンスが終わったら、大阪に行くのであるぞ』
「えっ、たこ焼き食べるでありますか」
『ちがうのだ。7月19日(土)からなのだ。急ぐのだ』
ビヨーーーーーーーーーーン
続く(かも?)
◆ ◆ ◆
大阪市立自然史博物館では、7月19日(土)から9月21日(日)まで特別展「ダーウィン展」を開催します。詳しくは→
http://darwin2008.jp/石田 惣(大阪市立自然史博物館)
2008-06-13